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第34回(平成23年3月)以前の10年個人向け国債を保有している人は解約がおすすめ?

個人向け国債を保有している投資家の方も多いことかと思います。すでに10年変動個人向け国債を保有されている投資家の方はいらっしゃるでしょうか?具体的には平成23年3月に発行されたものを含む、それ以前の10年国債を持たれている方です。これらの方は一度、国債の「解約」を検討する価値があるかもれません。

10年国債の金利計算方法は2種類ある。

10年満期の個人向け国債は第35回以降で金利計算方法が変わっています。

第34回以前:基準金利-0.8%
第35回以降:基準金利×0.66%

現在の基準金利となる長期金利は0.6~0.8%程度となっております。

つまり、第34回以前の個人向け国債の金利はゼロ金利となる水準なわけです。
個人向け国債には金利がマイナスとならないように、「最低金利として0.05%」が保障されています。そのため現在、第34回以前の個人向け国債を保有されている方の適用金利は最低となる0.05%となっています。

一方で、第35回以降に発行されている個人向け国債の金利は基準金利×0.66%という方法となっているので、現在の利率は0.42%程度となっています。

同じ10年満期の個人向け国債でも利率に8倍以上の差がついている計算となります。

個人向け国債は過去1年分の利息を返還すればいつでも解約可能です。
第34回以前の個人向け国債を保有されている方は一旦解約しても返還額はわずか0.05%です。その上で新しい個人向け国債に投資をした方が収支が大きく改善することになります。

 

第34回以前の個人向け国債がお得になるケースはないの?

計算上では、長期金利(基準金利)が2.35%付近が分岐点となります。
今後長期金利が2.35%を超える(現在は0.6~0.8%付近)というのであればそれ第34回以前の個人向け国債を持っておいても良いですが、現状を考えると一気にその水準を超えていくというのは考えにくいところかと思われます。

仮に今後金利が上昇するとしても、上昇するまでの間は低い金利を我慢しなければならないことになります。
機会損失を考えた場合でも乗換の方にお得感があるように感じます。

※投資判断は自己責任でお願いします。

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