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2011年度の個人向け復興国債。目標額に届かず

財務省によると、2011年度における復興国債(個人向け復興国債)の販売額が目標としていた1兆5000億円に対して1兆4030億円にとどまったと発表しました。

2012年度の目標額は2兆5000億円!大丈夫?

2012年度の発行目標額は2兆5000億円と非常に高い目標額となっています。昨年度よりも1兆円も高い目標になりますね。
ちなみに日経新聞でも記事が出ています。

以下、一部抜粋。
復興国債は東日本大震災からの復興費用を賄うための国債。昨年12月以降に販売した個人向け国債はすべて復興国債だ。昨年12月の初回販売時には7454億円と好調な滑り出しだった。ただ、その後は金利低下や認知度が高まらなかったことなどから、販売が伸び悩んだ。
(ここまで、日経新聞6月6日記事)

 

販売不振の理由は利回り

認知度と書かれていますが、一番の理由は利回りの低下という点だと思います。
個人向け国債10年債の金利を時系列にすると
6月発行:0.77%
9月発行:0.72%
12月発行:0.72%
3月発行:0.64

と、どんどん落ち込んでいっています。さらに、今回分(2012年6月分)については0.57%にまで落ち込んでいます。ここまで金利が安くなっている状態で、個人投資家に対して国債投資をしてくれというのは酷な話だと思います。

ちなみに、個人向け国債の金利は、通常の国債の金利から一定の水準を差し引く形で計算されます。10年債の計算方法は「金利の計算は「基準金利」×0.66%」、5年債は「「基準金利」-0.05%」、3年債は「「基準金利」-0.03%」となっています。

直近の株安の影響もあり、長期金利が低下傾向にありますが、もう少し投資対象としての魅力を出さないと販売増は見込みにくいかと思います。

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